TOP > GSTインタビュー〜槇 大輔氏〜

 



   

TV、ラジオの番組でお馴染みの槇大輔さん。
語りの第一人者として数多くの番組を手がける槇さんの声は
今日もどこかのチャンネルから流れてくる。

日本語の表現に人一倍こだわりを持ち美しく正しい日本語、
そして日本人の心を伝えるべく自ら「語座(かたりざ)」を旗揚げした。
そんな槇さんに、ご自身のエピソードや「語座」の活動を中心にお話を伺った。


1946年 北海道生まれ

1964年より放送、芸能に係わり現在に至る。

フジテレビ「報道2001]、テレビ朝日「皇室特番」、日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」、 TBS「スーパーフライデー」、テレビ東京「土曜スペシャル」など多数の番組の語りを担当するほか、

「松下電器」「ライオン」「花王」「ネッスル」「象印」「トヨタ」「ホンダ」「東芝」 「武田薬品」「三共製薬」「コーワ」「セキスイハウス」「ロッテ」「明治製菓」「キャセイ航空」「デルタ航空」「ANA」「JAL」「三菱自動車」「三菱電気」 「NEC」など多数のTV、ラジオのCMのナレーションを手がけてきた。

「世界遺産」「スイス大紀行」「京都の四季」など槇さんが語りをしたビデオ、DVDも多数。


槇 大輔 公式サイトはこちらから!
http://www.makidaisuke.com/




○槇さんがこのお仕事を始められたのは、どのような事がきっかけとなっているのでしょうか?

 あれは私が小学生だった昭和29年の洞爺丸台風の時でした。NHKの台風情報を聴いていた父が、「こういう情報を伝える仕事ってありがたいな。もし、おまえの声がラジオから流れてきたら嬉しいなぁ。」と言ったんです。その時、「これだ!」って思いました。

実はこの話には伏線がありまして、私が小学校生の時に担任の先生をあだ名で呼んで、ひどく叱られたことがあったんです。私はロープでぐるぐる巻きにされて物置に閉じ込めらてしまいました。まるで一休さんみたいな話ですが、その時ねずみが出て来てとても怖い思いをしました。それで、『これはとんでもないことをしてしまった』と深く反省すると同時に、何とか名誉挽回を図りたいと子供ながらにも考えるようになりました。

そんな時、洞爺丸台風があってその時父に言われた事で名誉挽回を図るにはこれしかない!と勝手に思い込んでしまったのです。(笑)

○では、その時からずっと変わらず今のお仕事を目指されたのですね。

 はい、その頃からです。私はもともとラジオ少年で小さい頃から自分でラジオを組み立てたりして聴いていました。
NHKのラジオ番組で好きだった「トンチ教室」やラジオドラマの「お父さんはお人よし」は欠かさず聴いていましたね。

今思えばその頃から私の人生は決っていたんでしょうね。

○具体的に放送と関わる様になられたのはいつ頃からですか?

 大学に入って直ぐです。学生放送局っていうものがありましたので迷わず直ぐに入りました。

○そこではどのような活動をされましたか?
 
 
ニュース読んだりディスクジョッキー、ラジオドラマをやったり、当時学生バンドが流行っていましたのでバンドの司会をしたり、いろいろな事をやりましたね。

○メディアを通して初めて自分の声をお聞きになった時、どんな気持ちでしたか?

 皆さんもそうだと思いますが、放送を通して出てくる声というのは機械を通した声で、普段自分が聞いている生の声という感じがしないし最初の頃は「本当にこんな声なのかな?」と思いました。

今はもう聞き慣れてしまって自分はこういう声なんだとわかったし、喋り方もこんな感情をもって表現したらこう出てくるってわかるようになりました。

○これまでのお仕事で忘れられないものはありますか?

  沢山ありますが記念すべきは昭和50年代にNHKで放送した「パノラマ太陽系」という番組。それが印象としては強烈に残っていますね。
ゴールデンアワーに宇宙ものを一週間ぶち抜きで放送するというのは当時(昭和50年代初め)としてはNHKにとってもセンセーショナルな出来事だったと、云っておりました。

○日頃から志している事や、今後やっていきたいことを教えてください。

  今後メディアは大きく変わっていくと思いますが、その時ごとに変化に応じていける喋りをしていきたいですね。

また、私は仕事を通して美しい日本語、正しい日本語、日本人の心を守っていきたいと常日頃から思っています。社会の乱れは言葉の乱れであって言葉の乱れは文化の景観にもつながってくると思います。言葉を守るということは日本の文化を守ることだと思うのです。

○槇さんのそんな思いの顕れが「語座」という活動につながっていると思いますが、「語座」とは、具体的にはどのような事をされているのでしょうか。

  美しい日本語、正しい日本語を伝えていきたい、その表現を自分勝手な解釈や自分勝手な語り口でやるのではなく誰にも理解してもらえるような語り口で表現したい。ということで、これまでにある文学作品をもとにして美しい日本語を伝えていこう、という活動です。

古典的な落語だとか講談の語りではなく、小説や文学作品を前において目で追い、ハートをこめて読むことでまるで本がないような話し方をするという語りで、読み語りと言います。

○舞台で語るとはどんな感じでしょうか。

 
一つの世界(座)を共有するということでしょうね。

舞台は極力シンプルにしています。究極は後ろに何も置かない、真っ白なスクリーンがあって私が語っている後ろで、その話を聞いている人がそれぞれ映像を描いてくれたらいいなと思います。

○これまでの公演はどのような作品を取り上げられたのでしょうか。

 私は山本周五郎にいたく傾倒しておりまして、一言でいうなら周五郎の作品は人間の描き方が素晴らしく、好きなんです。そんな生き方をしたいと憧れるような作品が多いので、よく取り上げております。また、時代物が好きだったということもありますが語りの口調に一番合っているのも時代物です。

○今年はどのような作品でしょうか?

  今回は上野介正信という佐倉藩の藩主、堀田正信と堀田家の庭番として雇われていた茂助の話です。思いやりや人間愛を感じる本当に素晴らしい作品です。

○講演スケジュールを教えてください。

11月11日金曜日の夜と12日土曜日昼の2日間、紀尾井小ホールで行ないます。

○最後になりますが、槇さんにとって語りの一番の魅力とはなんでしょうか?

  自分以外の人間、自分以外の生活、自分が今いるところとは違った世界を描けること。多様な人格を表現できることでしょうね。


取材・文 GINZA STREET 小野裕子





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